七福神の神々には、それぞれ役割があって、
それぞれの神様が集まると最強の7つの福が与えられるとされています。
その中で、福禄寿様のお姿は、長い頭に長いヒゲを生やし、
手には杖と経典(きょうてん)を持つ特徴的な神様。
いろいろな説やお話があるので、福禄寿様を深堀りしながら、
福禄寿様のご利益と祀り方のお話をします。
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Contents
福禄寿様はどんな神様??
福禄寿の役割は?七難即滅・七福即生
七福神様は7つの災難「太陽の異変、星の異変、風害、水害、火災、干害、盗難」を消滅させ
7つの福「寿命・裕福・人望・清廉・愛敬・威光・大量」を授けてくれます
福禄寿様は七福神様たちの中で、人望と長寿を特に授けてくれる担当の神様。
どれだけ富や幸せを手に入れても人が欲するのは、最終的には長寿。
健康で長生きしたい人の欲が1番つよいですね、それを授けてくださるのが福禄寿様です。
でも、福禄寿様は、幸福・財産・長寿の三徳を授けてくださるので、
福禄寿様のことを知らなかったって方は結構損をしていますよ!
どの災難を消滅させてくれる担当なのかは、調べたのですがわかりませんでした。
福禄寿様の持ち物:杖・経典・宝珠
一般的に見られる姿では、杖を持ち、その杖の先には経典が巻き付けてありますが、
経典の内容は伝えられていません。
宝珠にもいろいろな種類がありますが、基本的には災難を取り除き、
願いを叶えることができる「如意宝珠」とされることが多いですね。
最近のものだと、宝珠を持っているものをよく見かけるんですけど、
一時期の木彫りでは、宝珠を手にしている福禄寿様って珍しい部類だと思います。
福禄寿様と寿老人様との関係性と考察
福禄寿様と寿老人様は実は同一神(同体異名の神様)ではないかという説があるのは知っていますか?
これは、二柱の神様が「南極老人星=カノープス」を神格化した神様と言われているからです。
カノープスは南の地平線スレスレに見ることのできる星で、見れる縁起が良く平和の象徴的な星ともされていました。
そして、姿もとても似ていて、杖と経典を持っていて、動物を連れているという点でも似ています。
寿老人様と福禄寿様の考察
同体異名の神様だとして、二柱の神様の持ち物で考えると、寿老人様の持つ桃は季節が夏で、
夏に生まれる白い斑模様のある鹿も連れていることから、寿老人様の季節は夏と推測できます。
逆に福禄寿様は、連れているのが鶴で秋になると繁殖地へ飛び立つことから、
福禄寿様は冬に関して描かれているのがわかります。
同じ神様だとしても、二柱の神様は季節が違うことになります。
カノープスが北半球で見ることのできるのは、
10月下旬から3月頃までで、冬の期間が1番見ることができる天体です。そうすると、福禄寿様はカノープスの見える期間にあっていますが、
寿老人様の夏の期間は北半球では見ることができないということに。つまり、季節で呼び方が変わる神様なのか、本当は全く違う星の神様なのか、
役割が夏と冬で違う神様だから、同体異名の形なのか調べて考えるほど謎に包まれドツボにはまりました(^_^;)
福禄寿様のご利益は?
子孫繁栄、財運招福、健康長寿などのご利益があるとされています。
同体異名の神、寿老人様と同じになりますが、
季節の違う神様だとして、ご利益を生み出す神様、
生み出したご利益を蓄え増やす側面の2つのご利益があるのかもしれませんね(*^^*)
福禄寿様の祀り方
その1:きれいな場所に祀って、定期的に掃除する
福禄寿様だけではなく、神様を祀る場所は常にきれいしておくことが大切です。
できれば毎日、難しい人は毎週、それでも無理な人は1ヶ月に1回でもいいので、
その場所を掃除して清潔に保つように心がけてください。
祀る場所がきれいではないと、神様も力を発揮しにくくなりますし、下手すると怒られます。
汚い場所に置くぐらいなら、触らぬ神に祟りなし・・・・
置かないことをオススメします。
その2:目線より高い位置に祀る
自分や家族の身長よりも高い位置に祀りましょう。
神様を下において見下ろすっていうのは、不敬ですからね(^_^;)
床の間に置かれていたものであれば、そのまま床の間で大丈夫です。
大きすぎて上に置けない場合だったり、上に置いても見ない、掃除しないのはダメなので、
自分は一時期本棚の上に祀る場所を作り祀っていましたm(_ _)m
その3:明るい場所・外の景色が見える場所
方位で気にされる方も結構いますが、その家によっておけない場合も多いですよね。
ちゃんと敬っていて、大切にしているなら、方位は基本こっちにおいたほうがいいんだけどなぁ〜ぐらいで平気です。
その時には室内の明る場所に置くことを意識しますが、直射日光はダメです。
直射日光にずっと当たり続けると、神様の依代である置物だったり、紙だったりが痛みます。
なので、直射日光やエアコンの風が当たらない室内の明るい場所にできるだけ置くようにしましょう。
その4:こだわることに、こだわりすぎない
祀り方に関して1〜3と細かく書きましたが、
ものすごく単純に書くと、大切に祀れる場所を作って、大切にしていれば、ご利益があるよという単純な話です(笑)
大切にしていて、祀り方が違う時には、ふいにこっちに場所を変えようとか、
ここにしたほうがいいかなって自然に神様が誘導してくれます。
まとめ
どうでしたか、あなたの知らない七福神様のお話はありましたか?
福禄寿様と寿老人様に関しては様々な説があって、そのうえで二柱の神様を考えると、
子孫繁栄、財運招福、健康長寿の種をまいて、きっかけを作る夏の時期の寿老人様。
芽吹いた財運招福を刈り取るのが福禄寿様のお仕事。
その刈り取った成果を更に大きく育てて、次の種にしてくれるのが、
寿老人様というサイクルになっているので、寿老人様と福禄寿様はできるだけ一緒に揃えて祀りましょう(*^^*)