北海道・東北・関東地方で祀られていたとされる謎の多い神様「アラハバキ」
神様の御用人でも、その名前が登場するのですが、あまり聞いたことがないって人も多いと思います。
金吾龍神社では、この「アラハバキ神」が祀られていることから、
今日はアラハバキの神様について、調べ自分なりに考察したいと思います。
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アラハバキ神とは??
いくつかの漢字でかかれていますが、「荒覇吐」「荒吐」「荒脛巾」「阿良波々岐」などがあり、
アラの部分がとられ、ハバキと読まれたりする神社さん。あとは客人神(門客神)として祀られているケースも多いようです。
ただ、あまりに色々な説が多く、『東日流外三郡誌』というのもあるらしいですが、偽書ではないかという話も。
祀られている場所もいくつかあるのですが、どんな神様なのかというのも、様々な説があるようです。
氷川神社・砥鹿神社(奥宮)でも祀られていてるのですが、詳しい祭祀の歴史は謎なのだとか・・・
アラハバキと出雲族と出雲の神々
アラハバキの神様は、いまから約2万年前から数千年前の縄文時代から祀られていたとされていて、
その歴史は天津神・国津神よりも古い神様とされているようです。
古代出雲族が祀っていた龍神様が「アラハバキ神」ではないかといわれていて、
そうすると、代表的な国津神の「大国主大神」「建御名方神」がアラハバキを信仰していた、神様に信仰されていた神様ともなりますよね。
まとめと考察
出雲族と天孫族の国譲り神話の際に、出雲族が祀っていた神様を祀るということが減ったのかもしれませんね。
その後、各地に残っていたアラハバキを祀っていた神社が、大国主大神様にかわっていったのではないでしょうか?
天孫族が崇めていた神様とは違う神様を祀ることが出来なかったので、国津神として大国主大神を、
そして、名前がなくならないように、形をかえて、客人の神として、ひっそりと残っていったというのが、自分の考えです。
というのも、旧暦の10月出雲で八百万の神々が集まって、神議りがおこなわれるのは有名ですけど、
この時に、神々の先導役として、御神使として、古くから「龍蛇神講」があるそうです。
国津神の神社の多くには、確かに龍神様を祀っている神社が多く、
龍にまつわる名称の池や禁足地も残っていることから、一般的に知られている龍神信仰が、はじまる以前に龍神様が祀られ、
その正体が「アラハバキ神」だったのかもしれませんね(*^^*)